📊 データ分析

スライド数字の「何個ちょうど」は決め打ちできない|ロト7全694回で数えたら94%ハズしていた

2026年9月23日 / ロトボット編集部

この記事の読み方
  1. まず「でたらめに7個選んだらどうなるか」を計算します
  2. つぎに実際の当せん番号と比べます
  3. 差が「普通のブレ」の中かどうかを見ます

ロト7の予想でよく使われる考え方に「スライド数字」があります。

前回の当せん番号の、すぐ隣の数字のことです。前回15が出たら、14や16を指します。

これが当たりやすいのかは、2026年7月の記事ですでに測りました。結論は「でたらめと同じ」でした。

今回はその続きです。スライドを何個入れるか、という決め方のほうを調べました。

決め打ちすると、正解はほとんど入っていない

当サイトの数字えらび盤は、条件を決めて数字を絞る道具です。その初期設定は、こうなっていました。

では、本物の当せん番号は、この形に何回収まっていたのか。第1回から第695回までの694回ぶんを数えました。

初期設定の条件収まった割合
スライド 2個ちょうど35.7%
引っ張り 1個ちょうど42.2%
連番ペア 1組ちょうど42.2%
3つ全部そろった回
40回 / 694回
5.8%。つまり94%の回では、当せん番号の形がはじめから候補の外にありました

条件を狭くすること自体は、悪いことではありません。狭く絞れば当たる回は減りますが、当たったときの山分けは少なくなります。どちらを取るかは好みの問題です。

問題はそこではありませんでした。その数字が、毎回おなじだったことです。

候補の数が、回ごとに違っていた

スライドの候補は、前回の数字から作ります。ここで大事なことがあります。

候補の数は、回ごとに変わります。少ない回は5個、多い回は14個。平均は10.4個です。

なぜ変わるのか。前回に連番があると、候補が減るからです。

たとえば前回に5と6が並んでいたとします。5の隣は4と6ですが、6は前回の数字なので「引っ張り」に数えます。すると5の隣として残るのは4だけ。同じように6の隣は7だけになります。

前回の連番の数と、スライド候補の数の関係を点数にするとマイナス84点でした。完全に反対向きなら100点、無関係なら0点という点数です。ほぼ、決まった関係です。

そして、実際に当たった個数は、候補の数から計算できる値とほとんど同じでした。

候補の数実際の平均計算した値
8個1.47個1.51個
10個1.76個1.89個
11個2.07個2.08個
13個2.48個2.46個

計算した値=候補の数 × 7 ÷ 37。でたらめに7個選んだときの平均です。

つまり、スライドが何個出るかは運の偏りではなく、算数で決まっていたということです。

🔍 もう少し詳しく知りたい方へ

37個のうちK個が「候補」で、そこから7個引いたときに何個当たるかは、超幾何分布という決まった形になります。 平均は 7K/37 です。上の表の「計算した値」はこれを使いました。

候補の数で説明したあと、残りに前の回とのつながりがあるかも調べました。点数はマイナス8.9点で、 期間を切ると前半マイナス14点・直近300回マイナス1.6点とバラバラでした。続いていないので使えません。

この段落は読み飛ばしても、記事の内容は通じます。

後半150回を隠して試した

「候補の数から毎回決める」やり方が本当に効くのか、確かめました。

後ろの150回を最初から隠しておいて、前半だけを見てやり方を決め、最後に隠していた150回で試す、という手順です。こうしないと「後から良かったものを選んだだけ」になってしまいます。

やり方当たった幅の広さ
固定の幅(0〜3個)140/150 93.3%4.00個
候補の数から毎回きめる144/150 96.0%3.98個

幅の広さはどちらも同じ、およそ4個です。それなのに、当たりが4回ぶん増えました。

ほかの条件はどうだったか

盤には13の条件があります。スライド以外も同じように調べました。

14の列それぞれについて「前回の値が今回の値を当てられるか」を総当たりし、392通りためしました。後半150回でも同じ向きを保ったのは、1つだけでした。いま説明したスライドです。

理由ははっきりしています。奇数の個数、合計値、色の数、位の分布——これらはそもそも前回の数字を見ていない計算だからです。見ていないものからは予想できません。

引っ張りは前回を見ますが、候補がいつも7個ちょうどで動きません。だから毎回おなじ分布になります。

当たりやすくなるわけではありません

ここははっきり書いておきます。

この話で当せん確率は上がりません。ロト7は公平な抽せんなので、条件をどう変えても1口が当たる確率は変わりません。

変わるのは、盤がその回に合った幅を出せるかどうかだけです。決め打ちの数字だと、回によっては最初から正解を締め出してしまう。それが減る、という話です。

この検証を受けて、数字えらび盤には「★この回の目安」を追加しました。前回の数字から候補の数を数えて、その回に9割が収まる幅を出します。ボタンを押すとその幅が入ります。

条件を決めて数字を絞る道具を無料で使えます

数字えらび盤を見る
まとめ
  1. スライドを「2個ちょうど」と決め打ちすると、当せん番号が収まったのは694回中40回=5.8%でした
  2. スライドの候補は回ごとに5〜14個と変わります。平均は10.4個です
  3. 前回に連番があると候補が減ります。その関係はマイナス84点とほぼ決まっています
  4. 実際に当たる個数は候補の数 × 7 ÷ 37 とほぼ一致します。運の偏りではなく算数です
  5. 後半150回を隠して試すと、93.3% → 96.0%。幅の広さは同じでした
  6. 392通りためして、後半でも残った関係はこの1つだけでした
  7. ⚠️ 当せん確率を高める効果は確認できていません。その回に合った幅を出すための道具です
ロト7は公平な抽選であり、すべての組み合わせに等しく当選する可能性があります(1等の当選確率は約1/10,295,472)。この記事は過去の抽選データを用いた検証の記録であり、将来の当選を保証するものでも、特定の数字・組み合わせの当選確率が高いことを示すものでもありません。記事中で扱った「その回に合った幅」は、当選確率を高めるものではなく、条件の決め打ちによって当せん番号の形をはじめから除外してしまうことを減らすための目安です。数値は第1回から第695回(2026年9月18日抽選)までのデータにもとづく実測値およびシミュレーション結果です。スライドの候補は、前回と同じ数字(引っ張り)を除いた数え方によるもので、除かない数え方では平均12.5個になります。宝くじは余裕資金の範囲で楽しみましょう。