ロト予想の世界には「スライド数字」という考え方があります。
前回の当選番号の前後の数字(±1)が、次の回に出やすい——という説です。
たとえば前回15が出たら、次は14や16が来やすい、というわけです。
実際に過去の当選結果を眺めると、たしかに「前回の隣の数字」がよく出ています。
本当に当たりやすいのか、ロト7の全684回で検証しました。
先に結論です。スライド数字は「ほぼ毎回当たる」——でも、それはランダムでもまったく同じでした。
・スライド数字が次回に当たる確率(全684回の実測)
・「ほぼ100%」に見える数字のカラクリ
・何個当たるかの分布は理論とどれだけ一致しているか
・ガチ25にスライド数字を組み込んだら成績は上がるのか(バックテスト)
・「一見すごい結果」が消える“後出しの罠”とは
前回の当選7個それぞれの前後(±1)を集めると、候補は平均12.5個になります(重なりや端の数字で多少増減)。
この候補のうち1個以上が次回の当選番号に入っていた割合を、全683ペア(第1回→第2回、第2回→第3回…)で数えました。
95.3%——ほぼ毎回です。数字だけ見ると「これは使える!」と思いますよね。
でも、ここで大事な比較があります。完全なランダム抽選での理論値は95.9%なんです。
種明かしをすると、候補が37個中12〜13個もあるから。
37個から7個を選ぶ抽選で、13個の網を張ればどれか1個はほぼ必ず引っかかる——それだけのことでした。
1個以上だけでなく、何個当たったかの内訳も調べました。ランダムの理論値(超幾何分布)と並べます。
| 次回に当たった スライド数字 | 実測 | ランダムの 理論値 |
|---|---|---|
| 0個 | 4.7% | 4.1% |
| 1個 | 19.9% | 18.9% |
| 2個 | 31.9% | 32.8% |
| 3個 | 30.2% | 28.1% |
| 4個 | 10.5% | 12.7% |
| 5個以上 | 2.8% | 3.4% |
※全683ペアの実測。平均は実測2.30個・理論2.37個。理論値は各回の候補数に応じた超幾何分布の平均。
どの行も理論値とほぼ一致。2〜3個当たるのがいちばん普通で、それはランダムでも同じです。
ちなみに「1個以上当たり」の連続記録は最長161回もありました。
直近50回で100%成立していても、歴史的にはめずらしくも何ともない、ということです。
それでも「予想に混ぜたら少しは効くのでは?」と思い、当サイトのガチ25(統計分析で絞った25個のプール)にスライド数字の加点を組み込むバックテストをしました。
加点の強さを何段階も変えて全684回を再現したところ、ある設定で7個全部的中が40回→49回に増えました。おっ、と思いますよね。
でも、これが“後出しの罠”です。
たくさんの設定を試して、いちばん良かった結果だけを見れば、偶然でも良い数字は出ます。
そこで正しい検証をやり直しました。前半342回だけで最適な設定を選び、その設定を後半341回(未知のデータ)に当てはめる方法です。
| 通常のガチ25 | スライド加点あり | |
|---|---|---|
| ロト7(後半327回で7個全部的中) | 20回 | 22回 誤差の範囲 |
| ロト6(後半1,044回で6個全部的中) | 20回 | 18回 むしろ悪化 |
※前半データだけで加点の強さを選び、後半の未知データに適用した結果。ロト6は姉妹サイトのガチ23で同じ方法を実施。
結果はロト7は誤差の範囲、ロト6はむしろ悪化。「49回」の魔法は消えました。
ダメ押しでもう1つ。ガチ25は37個中25個(約68%)を選ぶ大きな網です。
全653回の予想時点をさかのぼって数えると、ガチ25のプールはスライド候補を平均67%(12〜13個中8〜9個)含んでいました。
そして「1個以上含む」は653回中653回=100%。
つまり「スライド数字を入れる」という条件は、ガチ25がすでに毎回自動的に満たしていたのです。加点を足しても、増えるものがありませんでした。
この検証結果を受けて、スライド数字はガチ25の計算には組み込みませんでした。かわりに、アプリの統計タブに「スライド数字(前後の当選)」カードを追加し、実測と理論値を並べて眺められるようにしています。条件タブでも成立履歴を毎週自動で追跡中です。データとして眺めるのは楽しい——でも当せん確率は変わらない。それが正直なところです。
スライド数字の実測データは、アプリの統計タブでいつでも見られます(毎週自動更新)。
統計タブで見る →