仕組み・データ分析

12億円もらった人がいるのに、32億円が残った回がある|ロト7の1等にある「天井」の話

2026年8月14日 / 全689回のキャリーオーバーを集計

先週の金曜日、ロト7の第689回で1等が1口出ました。金額は12億円です。

ところがその回、約7億2千万円が次の回へ繰り越されました

「1等が出たら、キャリーオーバーはゼロになるはずでは?」

そう思った方は、ぜひこの先を読んでみてください。これはミスでも例外でもありません。

この記事でわかること

・1等が出たのにキャリーオーバーが残る理由
・12億円を受け取った人がいて、なお32億円が残った回
・その「天井」が8億→10億→12億と上がってきたこと
・これが全689回のうち何回起きているか
・買う人にとって、何が変わって何が変わらないか

もっと極端な回があります

今年の3月13日、第668回。

この回も1等が1口出て、12億円が支払われました。

それでも、次の回へ回されたお金はこれです。

第668回から第669回への繰越
約32億7千万円
1等が出て12億円を支払ったあとに、
これだけ残っていました

12億円を手にした人がいるのに、その2.7倍のお金が手つかずで残ったということです。

なぜこんなことが起きるのでしょうか。

1等の金額には天井があります

理由はひとつです。

1等としてもらえる金額には上限が決められているからです。

売り上げから当せん金に回るお金は、1等が出なかった回のぶんがどんどん積み上がっていきます。これがキャリーオーバーです。

ところが、いくら積み上がっても1人に渡せる金額はそこで打ち止めになります。

あふれたぶんは消えるわけではなく、そのまま次の回へ回されます。だから「1等が出たのにキャリーオーバーが残る」という、一見おかしな状態になるのです。

この天井は、データを見るとはっきり分かります。1等の金額が、何度もぴたりと同じ数字で止まっているからです。

🔍 もう少し詳しく知りたい方へ

ロト7の売り上げの一部が当せん金にあてられ、そのうち1等ぶんの枠を当せん者で分け合います。1等が0口だった回はその枠がまるごと次回へ繰り越されます。読み飛ばしても、この先の話は分かります。

天井は8億→10億→12億と上がってきました

全689回を調べると、天井そのものが3回変わっていました。

天井の額その額で止まった期間回数
8億円第7回(2013年)〜第187回(2016年)36回
10億円第232回(2017年)〜第610回(2025年)74回
12億円第617回(2025年)〜第689回(先週)8回

※「その額でぴたりと止まり、かつ繰越が残った回」を数えたものです。

ロト7が始まったころの天井は8億円でした。

それが2017年ごろに10億円になり、2025年から12億円になっています。

いまの12億円になってから、まだ8回しか起きていません。先週の第689回は、その8回目でした。

天井は「1人あたり」です

ここで、もうひとつ面白い事実があります。

この天井はその回ぜんぶで12億円までという意味ではありません。1口あたり12億円までという意味です。

だから、同じ回に2人当たれば——

第669回(2026年3月20日)
12億円 × 2口
= この回だけで24億円が支払われ、
それでも約15億6千万円が次回へ回りました

過去には3人が同時に当たった回もあります。

2019年の第307回は、当時の天井だった10億円が3口。合計30億円です。それでもまだ約11億7千万円が残りました。

「天井があるから、たくさん当たっても総額は変わらない」——そうではない、ということです。

思ったよりよく起きています

「1等が出たのに繰越が残る」——珍しい話に聞こえますが、数えてみると違いました。

全689回のうち
118回
1等が出たのに、繰越が残りました
= おおよそ6回に1回

さらに、そもそも1等が出た回だけで見ると印象が変わります。

689回のうち1等が出たのは335回。つまり半分以上の回は1等ゼロです。

その335回のうち118回で繰越が残っているので——

1等が出た回の3回に1回以上は、それでも繰越が残っていることになります。

天井に届かない回はいくらなのか

ここまで12億円の話をしてきましたが、これは特別な回の話です。

天井に当たらずに終わった回の1等は、真ん中あたりで約3億8千万円でした。

いちばん少なかった回は約6千8百万円です。

1等と聞くと「億」を思い浮かべますが、その回に何人当たったかで金額はまったく変わります。同じ1等でも、山分けする人数しだいということです。

ちなみに、これまででいちばん大きく積み上がった繰越は第667回の約36億9千万円でした。その次の回が、さきほどの第668回です。

買う人にとって、何が変わるのか

ここがいちばん大事なところです。

キャリーオーバーがあっても、当たりやすさは1ミリも変わりません。

ロト7の1等が当たる確率は、繰越があってもなくても約1,030万分の1のままです。抽選機は前の回のことを覚えていません。

変わるのは当たったときの金額だけです。

そしてもうひとつ、あまり語られない事実があります。これも数えてみました。

買われた枚数そのものは公表されていませんが、いちばん当たりやすい6等の口数を見るとおおよその見当がつきます。

その回の繰越6等の口数(真ん中あたり)
繰越なし約13万7千口
繰越あり(20億円未満)約18万2千口
繰越20億円以上約23万6千口

※前の回から繰り越されてきた額で分けて集計しました(全689回)。

繰越が20億円を超えている回は、繰越がない回の約1.7倍も6等が出ています。

6等の当たりやすさは毎回同じですから、これは買っている人がそれだけ多いということです。

買う人が増えれば、当たったときに山分けする相手も増えやすくなります

「大きい回だから期待できる」と言い切れないのは、このためです。

まちがえやすいポイント

「キャリーオーバーが出た=前回は誰も当たらなかった」とはかぎりません。1等が出た回でも、6回に1回は繰越が残っています。ニュースで「キャリーオーバー発生」と聞いても、前の回に1等が出ていることはよくあります。

過去689回の当せん金と繰越を、そのまま見られます

ロト7予想アプリを見る
まとめ
  1. 1等の金額には天井があり、あふれたぶんは次の回へ回されます
  2. だから1等が出てもキャリーオーバーが残ることがあります
  3. 天井は8億円→10億円→12億円と上がってきました
  4. 天井は1口あたりです。2人当たれば24億円が支払われます
  5. いちばん極端なのは第668回。12億円を払って、なお約32億7千万円が残りました
  6. これは全689回のうち118回=おおよそ6回に1回起きています
  7. 1等が出た回にかぎれば3回に1回以上です
  8. 天井に届かない回の1等は、真ん中で約3億8千万円でした
  9. 繰越20億円以上の回は6等の口数が約1.7倍。それだけ買う人が増えています
  10. 繰越があっても当たりやすさは変わりません。変わるのは金額だけです
ロト7は公平な抽選であり、すべての組み合わせに等しく当選する可能性があります(1等の当選確率は約1/10,295,472)。この記事は過去の抽選データを集計した記録であり、将来の当選を保証するものでも、特定の回・数字・組み合わせの当選確率が高いことを示すものでもありません。キャリーオーバーの有無によって当選確率が変わることはありません。記事中の天井の額は、1等の当せん金がその額で止まり繰越が残った回を実データから集計したものです。数値は第1回から第689回(2026年8月7日抽選)までのデータにもとづく実測値です。宝くじは余裕資金の範囲で楽しみましょう。