ロト7の当せん番号は、小さい順に並んで発表されます。
いちばん小さい数字、2番目に小さい数字……と、7つの「枠」があるわけです。
では、枠ごとによく出ている数字は違うのでしょうか。
全694回ぶんを数えました。先に結論を言うと、はっきり違います。
ただ、その理由はたぶん、思っているのとは違います。
① まず、でたらめに引いたらどうなるかを計算します
② つぎに、実際の694回と比べます
③ 最後に、その差が「普通のブレ」の中かどうかを見ます
横が枠、縦が順位です。買った券と同じ並び(小さい順に左から)なので、そのまま見比べられます。
| 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 0118.6% | 069.1% | 107.3% | 187.6% | 277.5% | 329.2% | 3617.3% |
| 2位 | 0412.8% | 097.8% | 127.2% | 176.5% | 237.2% | 348.8% | 3716.6% |
| 3位 | 0212.5% | 087.8% | 096.6% | 156.2% | 287.2% | 308.8% | 3514.8% |
| 4位 | 0312.5% | 077.5% | 136.5% | 215.9% | 266.8% | 297.9% | 3410.7% |
| 5位 | 057.5% | 057.3% | 156.3% | 235.8% | 226.1% | 317.8% | 317.6% |
| 6位 | 077.2% | 136.8% | 176.1% | 195.6% | 245.9% | 336.9% | 337.1% |
| 7位 | 066.3% | 116.5% | 145.8% | 135.2% | 305.3% | 286.3% | 326.6% |
| 8位 | 094.9% | 106.2% | 115.8% | 205.2% | 215.2% | 275.5% | 305.3% |
| 9位 | 084.5% | 045.9% | 165.6% | 145.2% | 205.2% | 265.0% | 294.2% |
| 10位 | 103.0% | 155.0% | 185.2% | 224.9% | 255.0% | 245.0% | 282.3% |
| 範囲 | 01 〜21 | 02 〜26 | 03 〜31 | 05 〜34 | 06 〜35 | 13 〜36 | 16 〜37 |
出現率=その枠にその数字が入った回数 ÷ 全694回。第1回から第694回(2026年9月11日抽せん)までの実測です。
1枠、つまりいちばん小さい数字の1位は01でした。18.6%、約5回に1回です。
反対に7枠、いちばん大きい数字の1位は36で17.3%。
範囲もはっきりしています。1枠に21より大きい数字が来たことは、694回で一度もありません。
7枠に16より小さい数字が来たこともありません。
こう並べると、「枠ごとに出やすい数字があるんだな」と思えてきます。
でも、ちょっと考えてみてください。
7個をでたらめに引いて、小さい順に並べたら、どうなるでしょう。
いちばん小さい数字が「01」になる確率と、「21」になる確率は、同じでしょうか。
同じではありません。
01は引けたら必ず1枠です。でも21が1枠になるには、01から20までを1個も引かない必要があります。
つまりでたらめに引いても、1枠には小さい数字が集まります。
これは数字のクセではなく、並べ替えの算数です。
各枠の1位について、実際の割合と、でたらめに引いた場合の計算値を並べます。
| 枠 | 1位の数字 | 実際 | でたらめなら | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 01 | 18.6% | 18.9% | -0.3 |
| 2枠 | 06 | 9.1% | 8.3% | +0.8 |
| 3枠 | 10 | 7.3% | 6.1% | +1.2 |
| 4枠 | 18 | 7.6% | 6.4% | +1.2 |
| 5枠 | 27 | 7.5% | 6.5% | +1.0 |
| 6枠 | 32 | 9.2% | 8.3% | +1.0 |
| 7枠 | 36 | 17.3% | 15.8% | +1.5 |
「でたらめなら」=37個から7個をランダムに引いて小さい順に並べたときの理論値。差の単位はポイント。
ほとんど重なっています。
トップ10ぜんぶで見ても、実際とでたらめの差は最大3.2ポイントでした。
ロト7は694回です。回数が少ないと、どうしても数ポイントのブレが出ます。
そこでロト6を見ました。ロト6は2,137回ぶんあります。3倍以上です。
同じ計算をすると、実測とでたらめの差は最大でも1.1ポイント。ほぼぴったり重なりました。
もし枠ごとに「出やすい数字」が本当にあるなら、回数を増やすほどでたらめの計算から離れていくはずです。
実際は逆でした。増やすほど、でたらめの計算に近づいたのです。
この「でたらめなら」の値は、超幾何分布の順序統計量で出しています。37個から7個を引いたとき、小さいほうから i 番目が n になる確率は、(n より小さい数字から i−1 個を選ぶ場合の数)×(n より大きい数字から K−i 個を選ぶ場合の数)÷(全体の組み合わせ)で計算できます。
ここまで見ると、こう思うはずです。「じゃあ各枠の1位を7個そのまま買えばいいのでは」と。
やってみました。
ただし同じデータで1位を決めて、同じデータで成績を測るのはずるいので、前半347回で1位を決め、後半347回を毎回1口ずつ買い続けたらどうなったかを計算します。
前半で決まった7個は 01 09 10 17 28 32 36 でした。
これだけ見ると「上位を買ったから負けた」と読めてしまいます。
くらべる相手が要ります。そこででたらめな7個を固定して、まったく同じように買い続けた場合を2,000通り試しました。
| 買い方 | 取り戻せた割合 |
|---|---|
| 枠別1位の7個 | 41.6% |
| でたらめのまんなか | 39.9% |
| でたらめのうち、上位セット以上だったもの | 40.6% |
枠別1位のセットは、でたらめのど真ん中でした。良くも悪くもありません。
でたらめ2,000通りの戻りは、最低21,200円から最高1,186,300円まで散らばりました。
平均は46.4%。でも、まんなかは39.9%です。
この差が答えです。
ごくまれに1等を引いた一部のセットが平均を持ち上げているだけで、ほとんどのセットは大きく負けています。
どの7個を選んでも、ここは変わりません。
正直に書きます。この表を見ても、当たりやすさは1ミリも変わりません。
ロト7はどの数字も同じ確率で出る、公平な抽せんだからです。
ただ、選ぶときの手がかりにはなります。
7個を選ぶとき、たとえば全部を10番台から選んだとします。それは過去に一度も出ていない形です。
枠ごとの範囲を見ながら選ぶと、自然にバラけます。
数字えらび盤の「ゾーン」は、この考え方でできています。
もうひとつ。バラけた選び方は、ほかの人と重なりにくいという利点があります。
誕生日で選ぶ人が多いので、31より大きい数字は選ばれにくい。だから当たったとき、分ける人数が少なくなりやすいのです。
⛔ ただし、これは当たりやすさの話ではありません。当たったときの取り分の話です。ここを混ぜないでください。
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