予想テクニックの中に、こんな“逆張り”の発想があります。「最近この条件は確率より上振れしている。コインの表が続いたら次は裏が出やすい気がするように、そろそろ反動で外れるはず。だから上振れている条件は“外して”予想を組めば当たるのでは?」——いわゆる逆張り(フェード)戦略です。なんとなく賢く聞こえますよね。本当に効くのか、ロト7の全682回で正直に検証しました。
先に結論です。この“上振れたら外す”逆張りは、効きませんでした。上振れた直後も、何回も連続で成立した直後も、次回の成立率は長期の確率とほぼ同じ。反動(平均回帰)は存在しません。理由までデータで見ていきます。
・検証した「7つの条件」とは何か
・直近で上振れた条件は、次回そろそろ外れるのか
・◯回連続で成立した直後は外れやすいのか(ギャンブラーの誤謬テスト)
・成立数の“波”に反動はあるのか
・なぜ「上振れの狙い撃ち」はできないのか
ロトボットの予想アプリには、当選番号がどんな“形”をしているかを毎回チェックする7つの条件があります。①前回の本数字から1個以上引き継ぎ/②前回ボーナスから1個以上/③連番ペア(n と n+1)あり/④末尾(下1桁)が同じペアあり/⑤全4帯(1-9・10-19・20-29・30-37)をカバー/⑥奇数が3個か4個(奇偶バランス)/⑦7個の合計が120〜160。これらが毎回「成立(○)」か「不成立(×)」かを、全682回ぶん集計しました(①は前回比較のため第1回を除く681回が対象)。
なお、これらの条件はそれぞれ「ランダムに7個引いたら自然にこのくらい成立する」値とほぼ一致しています。つまり当選を当てる魔法ではなく、当選番号の“自然な姿”を記述しているだけ。今回はそのうえで「成立の波に乗り降りできるか」を調べます。
各条件について「直近10回の成立率が長期の確率より高い(=上振れ)」回を集め、その次の回に条件が成立した割合を出しました。反動が本物なら、上振れの後は成立率が長期より下がるはずです。
| 条件 | 長期の成立率 | 上振れ後の次回 | 下振れ後の次回 |
|---|---|---|---|
| ①前回本数字 | 81.4% | 80.3% | 81.9% |
| ②前回ボーナス | 35.5% | 39.8% | 31.9% |
| ③連番ペア | 73.9% | 74.1% | 73.4% |
| ④末尾同ペア | 89.0% | 89.1% | 88.6% |
| ⑤全帯カバー | 57.4% | 57.3% | 58.2% |
| ⑥奇偶3:4/4:3 | 59.9% | 60.1% | 59.6% |
| ⑦合計120-160 | 52.3% | 53.6% | 52.1% |
※直近10回の移動成立率で上振れ/下振れを判定(各条件 上振れ側n=270〜470回)。直近20回で見ても同じ傾向でした。
どの条件も、上振れ後の成立率は長期の値と横一線。「上振れたから次は外れる」なら上振れ後の列が下がるはずですが、下がっていません。むしろ②⑦のように、上振れ後の方がわずかに高い条件すらあります(これも誤差の範囲)。
もっと素朴な形でも調べました。ある条件が3回連続で成立した直後、次の回はそろそろ外れるのか。これは「表が続いたら次は裏」というギャンブラーの誤謬そのもののテストです。
| 条件 | 長期の成立率 | 3連成立の直後 |
|---|---|---|
| ①前回本数字 | 81.4% | 80.5% |
| ③連番ペア | 73.9% | 70.4% |
| ④末尾同ペア | 89.0% | 89.7% |
| ⑥奇偶3:4/4:3 | 59.9% | 65.5% |
| ⑦合計120-160 | 52.3% | 49.5% |
※3連成立の直後 n=95〜486回。下がる条件(③⑦)も上がる条件(⑥)もあり、方向はバラバラ=反動ではなくただのばらつき。
結果はバラバラ。下がる条件もあれば上がる条件もあり、「連続したら反動で外れる」という一貫した動きはありません。5連成立まで伸ばすと⑦合計が43.5%まで下がる回もありますが、これは該当がわずか23回しかなく、誤差±10%以上=たまたまの偏りです。連続を根拠に外しても、当てにはなりません。
7条件のうち1回あたり何個成立するかは、平均4.49個/7。多い週・少ない週の“波”はありますが、その波に「前回多かったら今回は少ない」という反動があるかを、前回→今回の自己相関で測りました。
実際、直近5回が上振れた後の次回の平均成立数は4.47個、下振れた後は4.52個。差はわずか0.05個でほぼゼロ。「上振れた回を外して、下振れた回を狙う」という乗り降りは、データ上できませんでした。
理由は2つあります。1つめは、ロト7が毎回ボールをすべてリセットして抽選する独立した試行だから。抽選機は「この条件が最近上振れているか」「何回連続したか」を知りません。だから過去の偏りは次回の確率を1ミリも動かしません。「そろそろ反動」と感じるのは、人間が無関係な出来事に流れを見いだすギャンブラーの誤謬という錯覚です。
2つめは、仮にわずかな偏りがあったとしても、それで当選には近づかないこと。これらの条件は「引かれた7個の性質」を表すもので、賭ける番号そのものではありません。「⑦合計が上振れてるから、合計を120-160から外して組もう」としても、当たりは“番号が一致した数”で決まります。性質を合わせたり外したりしても、的中数は変わりません(どの7個の組み合わせも当選確率は同じ約1/1029万)。
いいえ、楽しみ方としてはアリです。これらの条件は「いかにも本物の抽選っぽい予想に整える“見た目フィルター”」として機能し、極端すぎる組み合わせを避けるのに役立ちます。ただし「上振れたから外す/下振れたから狙う」という当たりやすさの根拠としては使えません。データ上の優位性がないからです。ロトボットのガチ25は、37個をデータでフラットに絞り込む設計で、良い週も外した週も結果を答え合わせして公開しています。
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